カラオケでのマイク音量とエコーの調節
カラオケには音量の調節機能があります。これは部屋内にあるリモコン(デンモク、キョクナビ)やカラオケ本体のボリュームツマミから調節が可能です。
音量調節には3つ、「ミュージック」「エコー」「マイク」があります。この3つの音量を上手に整えてあげることでピッチが取りやすくなり、マイクに声がのるようになり、歌が上手く聞こえるようになります。以下のように本体にツマミがあるので、それを調節するのが一番簡単です。
引用:https://al6061.exblog.jp/20506239/
ミュージックとは、カラオケの伴奏の音量ですね。エコーは自分の歌声が反響するように聞こえる設定のことです。マイクは自分が歌っている声の音量ですね。
この3つの上手に調節してあげないと、上手にカラオケを歌うことができません。まずはミュージックとマイクの関係について解説していきます。
カラオケのミュージック音量とマイク音量について
これは伴奏の音量とマイク(主旋律)の音量になるので、とても大事な関係です。
歌を歌う時、必ず和音(伴奏)を聞いてから、その情報を元にして音程を合わせにいきます。曲とは相対的な音の関係からできており、和音(3つ以上の音の組み合わせ)があってはじめて、メロディ(メインの1音)の位置が決まるのです。
どんな人でも意識的にせよ、無意識にせよ、伴奏(和音)を聞きながら音程を合わせています。原曲キーで歌う時もそうですが、特にキーを変更した時は、和音をしっかり聞かないと音程が上手に取れません。
ミュージック音量というのは、伴奏の音の大きさですから、まずはしっかりと伴奏が耳に入る、自分にとって丁度よいボリュームに調節する必要があります。ただ、注意点として、あまりに音が大きすぎると耳への負担が大きくなるので注意が必要です。
聞き取りやすいミュージック音量に合わせたら、次はマイク音量です。自分の歌声ですね。マイク音量がミュージック音量に対して、あまりに大きすぎる場合、自分の歌声だけが聞こえて、伴奏が全く聞こえない状態になります。
和音に対してメロディを調和させる(音程を合わせていく)ことで、ピッチは合い、綺麗なメロディが作れるのですが、この状態ですと、自分の歌声だけが先走ってしまい、上手に歌うことはできません。
逆にマイク音量が小さすぎも、自分の歌声が聞こえないので、何の音を出しているのかわからなくなり、メロディは崩れます。
ミュージック音量に対して、少しだけ小さいくらいのマイク音量がちょうどよいです。
ようは伴奏もしっかりと聞こえて、なおかつ、自分の歌声も多少小さめですが、聞こえるくらいのバランスです。このバランスが一番伴奏と歌が調和しやすく(唸り音が解消されるということ)なります。
これは人それぞれ聞こえ方は違いますし、部屋の大きさによっても音の聞こえ方は変わりますから、明確にどの数値のバランスがよいというのは示せませんが、カラオケの部屋で、歌ってみながら、基本設定してある音量を元にして、その都度調節してみる必要があります。
エコー音量について
本来なら、できるだけエコーは抑える(0〜5)のが理想です。ただ、カラオケを楽しむ時は必要になることもあります。
エコーの音量が大きくなればなるほど、声が反響しているように聞こえます。顔のお化粧のように、声が太く、響くように聞こえるのです。
ただ、これが一長一短で、エコーをかけると声が加工されたようになり、音程やリズムが誤魔化せるということはあります。声がぼかされるわけですから、多少のピッチやリズムのズレが気にならなくなる、ということはあります。
一方で、カラオケの部屋というのは、元々狭く反響するようにできています。その状態で、さらにエコーをかけると、声が大きく反響したようになり、自分が歌っている音程が客観的に判断しづらくなります。
ヒトカラで歌の練習をする時は、ピッチの練習も兼ねてるはずですから、より自分の声を正しく聞くために、エコーはゼロにすることが好ましいです。
エコーゼロにすると、残音が消えるので、発声や音程の明確さがハッキリと分かるようになります。
発声が悪いとどんなに大声を出しても声がマイクに乗りません。一方、しっかりと腹式呼吸をして呼吸を声に乗せることができると、小さな囁き声でもしっかりとマイクにのります。これらはエコーゼロにするとよくわかることです。エコーずっとつけていると、このようにピッチ感だったり発声の善し悪しがいつまでたっても正しく認識されないので、上達にはつながらなくなってしまいます。
カラオケを大勢で楽しみたいという時は、エコーは10〜20にして響きを楽しむのもありだと思います。
歌唱力に自信の無い方は、大勢でカラオケに行ったとき、最初に誰かが音量調整をすると思いますが、その時にさりげなく、エコーを強めにしておくとよいです。
余談ですが、発声練習をしっかり積んだ方にはエコーは必要ありません。正しい発声練習を重ねると、声が太くなり、発信源が深くなり、声が響くようになります。
この発声から生まれた響きがエコーのような役割を果たすようになります。エコーのような人工的な響きではなく、倍音をともなく自然な響きですから、大変美しく魅了される声になります。
きちんと発声練習をしてきた方はエコーゼロで問題ないと思います。
エコーはカラオケ採点に影響する?
あまりにエコーを大きくしすぎると音程が取りづらくなって採点に影響するということはありますが、それ以外では、基本的にはエコーの音量の大小はカラオケ採点には影響しません。
カラオケ採点では、殆どが声を音程で読み取って、どれだけ既成のメロディラインと一致しているかで採点を出しています。歌った歌はメロディとして「ドレミ」で判断され、それが半音よりもっと細かいHz(ヘルツ)で認識されるのです。