カラオケで上手く歌うコツについて

カラオケですぐに効果が実感できる上手く歌うコツについて

カラオケですぐに効果が実感できるテクニックですが、簡単な部分でいうと「口角を少しだけ上げて歌う」「伴奏と自分の歌声をしっかり聞きながら歌う」「歌う前に音程合わせをしておく」があります。

 

口角を少しだけ上げて歌うとピッチがフラットしなくなるので音程が合わせやすくなります。ただ、これも、人それぞれ口のついている位置が違いますので、口角を上げなくても前歯が数ミリちゃんと見えて、ピッチがフラットしない方もいます。前歯が数ミリだけ見えるくらいの口の開け方がよいです。それぞれそれで調節するとよいです。

 

伴奏をしっかり聞きながら歌うことでコード、リズムを歌と合わせながら歌うことになるので上手に聞こえます。

 

音程合わせですが、これは手軽にできるものではないですが、道具さえ手元にあれば、カラオケ前の準備としてすると、音程が安定するようになります。方法は簡単で、ピッチを鳴らして、そのピッチを口に出してロングトーンでキープして音に出すだけです。歌う前にこれをしておくと、楽器でいうチューニングのように、音程感覚が出てくるので、音程が合わせやすくなります。

 

音程合わせの道具としては、値段は高いですが(約1万5千円)、ローランドから製品が出ています。

 

私も実際に愛用していますが、音域が広いので男性女性問わずできますし、チューニングの感度もよいので、ストレスフリーで音合わせすることができます。

 

すぐに効果があるのはこの4つかなと思います。それ以外の小さなテクニックを次の項目で説明していきます。

 

※今現在上手に歌えている方は今のままの感覚を維持した方がよい結果になることが多いです。ある程度のレベルまでいくと、バランス感覚が大事で、極端に片方を意識すると、バランスが崩れてかえって下手になる可能性があります。足りない要素を補うという意識だとうまくいきやすいです。

 

カラオケですぐに効果を実感できる10つの上達術

カラオケですぐに効果を実感できる上達方法は以下の通りです。

 

@何度も原曲を聞いてメロディを覚える(カラオケアプリを使うと便利)
A歌いやすいキーに合わせる
Bマイクの握っている手の角度を調節して、マイクが口のど真ん中に来るようにする
C伴奏とマイクの音量バランスを調節する
D伴奏を聞きながら歌う
E1つ1つの言葉をハッキリ歌う
F必要があればガイドメロディを大きくする
G音程に不安がある方はジョイサウンドで歌う
H歌う前にストロートレーニングで準備運動をする
I声帯または舌根を調節する

 

@原曲を何度も聞いてメロディを覚える(カラオケアプリを使うと便利)

まずメロディを覚えないと歌えないので、原曲を何度も聞いて正しいメロディを覚えるようにします。ワンフレーズ聞いて止めて口ずさみ、またワンフレーズ聞いてを繰り返すのがポピュラーな覚え方かなと思います。なんとなく雰囲気で曲を聞いてメロディを覚える方がいますが、そうではなく、ちゃんとメロディを追って、意識して聞いて、メロディを正しく覚えていくことが大事です。

 

注目点としては、満遍なく曲を覚えるというより繰り返し使われているフレーズに注目しながら覚えていくと効率的です。

 

メロディというのはずっと違うメロディがランダムで流れ続けているわけではなく、同じメロディが何度も何度も繰り返し使われています。ピアノでソロを弾く人ならドレミで覚えていきますから気付いていると思いますが、曲に出てくるメロディフレーズの数はそう多くありません。

 

Aメロで同じメロディが2回繰り返されていたり、Bメロでも同じくで、サビは特に2番、3番でも何度もキャッチ―なメロディが繰り返し流れます。

 

1曲を通して登場するメロディの種類(数)というのはそう多くはないのです。なので、枠組みとしてメロディを捉えながら、曲を覚えていくとよいかと思います。

 

曲を覚える時に便利なのがカラオケアプリです。たとえばジョイサウンド(月額200円)だったりDAMのカラオケアプリ(月額1000円)だったりです。

 

これらは曲検索すると大抵の曲は出てきますし、ジョイサウンドは特に大きく音量でガイドメロディが流れています(メロディの音の大きさを調節できます)。同時に歌詞も流れるのでメロディを覚えるのにはうってつけです。手元に音源がない曲でも検索して覚えることができます。

 

キーも自在に変更できるので、声種の違うアーティストの曲でも、変更したキーのメロディを覚えることができます。その場で鼻歌で歌うことも可能です。スマートフォンにインストールしておくと何かと便利です。

 

A自分のキーに合わせる

相対音感がまだ育ってなくてキーを変更したら協和関係がわからなくなるという方はまた別ですが、基本的には、自分のキーに変更して歌った方が上手に歌えます。

 

人それぞれ声種があり、それぞれ一番旨味のある音域は異なります。たとえばバス(低音域の男性)の方ですとD4〜F4が最もハイトーンが出やすい音域となります。バリトン(中音域の男性)ですと、E4〜G#4が最も声が張れる音域です。

 

この最も声が出る音域にサビが来るようにキーを変更すると、サビで盛り上がりますし、上手に聞こえます。

 

ただし、このキーの変更というのがとても難しく、現代の曲は男性アーティストの曲だと地声で2オクターブの曲が殆どです。女性の曲でも1.5オクターブが平均です。音域がとても広く、これらは訓練を積まないと出ない音域です。ですから、そもそも音域をカバーできていないという方は原曲で歌ってサビはオクターブ下という形になります。

 

キーの変更方法ですが、3つ単位で変更していきましょう。自分より1つ上の声種の曲では3つ下げます。女性の曲では3つ上げてオクターブで歌うと丁度よいケースが多いです。キーの変更方法については詳しくは以下をご覧ください。

 

自分に合ったキーの変更方法

 

Bマイクの位置の調整

カラオケで使われるマイクはダイナミックマイクですが、このマイクは単一指向性です。マイクの頭から真っすぐ伸びて5pくらいの距離が一番音を綺麗に拾ってくれます。たとえばこの距離が離れすぎるとううまく声が拾えず、芯がないようなスカスカした歌声になってしまいます。近づきすぎると低音ばかりが強調されたぼわついた声になります。

 

たまに思いっきり歌っているのに全然マイクに声が乗っていない方がいますが、これはマイクの距離が原因です。5pを目安に自分の声に芯が出てしっかりと声を拾ってくれる距離を、離したり近づけたりしてみて、聞きながら自分で調節してみましょう。

 

自分にとってベストな距離感を掴むことで、一番よい声質で音をキャッチしてくれますしハウリング防止にもなります。近接効果といって、マイクに近づければ近づけるほど低音が強調されるというテクニックがあります。Aメロやバラードなどしっとりと歌いたい時はマイクを近づけて近接効果を狙うとよいでしょう。

 

マイクの持ち方

 

あとは、イラストのように、マイクは地面から水平に持った方が音をよく拾います。持っている手の角度を調節して水平になるようにします。

 

グリル(マイクの頭)を手で持ったり(触れたり)、手で覆い隠すのはNGです。ハウリングの原因になります。

 

Cマイクと伴奏の音量バランスを調節する

カラオケ本番では覚えたメロディに伴奏を合わせるということが必要です。原曲キーでそのまま歌う場合はまだ合わせやすいですが、キーを変更する場合は、特に伴奏を聞いて、その伴奏にメロディを合わせていく必要があります。そのために、カラオケボックス内の音の大きさを、はじめにテストとして歌いながら、調節する必要があります。

 

カラオケボックス内では「ミュージック音量(伴奏の音)」「マイク音量」「エコー」の3つを音を自由に調節することができます。これはDAMでもジョイサウンドでも同じです。この3つを上手に調節してあげることでカラオケは上手になります。

 

エコーですがこれは残響音のことで、エコーを強くすると残響が強くなるので声に厚みが増します。声が浅い方はこれで誤魔化しがきくケースがあります。欠点としてエコーを強くしすぎると残響音から音程が取りずらくなります。気持ち響いているかなくらい(10〜15くらい)に留めておくのがよいかもしれません。

 

問題は「マイク音量」と「伴奏音」です。これをしっかり合わせてあげないと、たとえばマイク音量ばかり大きくて伴奏が全く聞こえないと、伴奏に歌を合わせていくということができなくなります。最悪、曲のキーやコードに主旋律がかみ合わなくなり、音痴状態になるでしょう。伴奏ばかり大きくて自分が歌っている歌が聞こえない(マイクの音が小さい)とメロディの確認ができず、崩れてしまいます。

 

伴奏がしっかり聞こえて、なおかつ自分の声もちゃんと聞こえるという、このバランスをテストで歌いながらその場で自分の耳で確認しながら調節する必要があります。
調節はデンモク操作や本体からでも可能です。マイクの音よりも、気持ち伴奏音を大きくした方が上手に歌えると思います。

 

D伴奏(コードとドラム)を聞きながら歌う

バランスを調節したら、あとは伴奏をしっかり聞いて歌います。注目すべきは「コード(うっすらと聞こえればOK)」と「ドラム(リズム)」です。

 

ギターやピアノなどのコードの響きを感じ取りながらそこに協和するメロディを作っていきます。

 

リズムも同様に、伴奏では一定のリズムをドラムが刻んでいますから、そのリズムを体で合わせながらメロディを歌で作っていくとよいです。何か1つの音だけ注意して聞くのではなく、伴奏全体(特にドラムとコード)を漠然と聞きながら、それにメロディを合わせていく感じです。

 

一つ一つを正確に聞きながら歌うということは不可能ですので、伴奏をうっすらと聞きながら歌うというイメージです。

 

歌のリズムは意外に複雑にできており、大体4分の4拍子ですが、頭の入り方はそれぞれです。第1拍目表拍ピッタリで入っていくこともあれば、アウフタクトといって、
裏拍から入って勢いをつけるというケースもあります。第1拍目表拍を休符にして、裏から入るケースもあります。

 

これらの入りも、ドラムをしっかり聞いていないと合わせることができません。ドラムがリズムの軸になるので、それに合わせるようにします。

 

E1つ1つの言葉をハッキリ歌う

歌うときに、いまいち口腔(口の中)で響いておらず、発音が曖昧になって歌にリズムが感じられない状態になってしまっている方限定の話です。
口の中(唇や舌や歯)を動かして言葉を作っていきます。

 

この言葉で歌のリズム感は生まれるので、1つ1つの言葉をハッキリと歌うことが大事です。必要があればアクセントも加えます。無表情で口を動かさないで歌うと、歌詞(言葉)が曖昧になり、ゆえに歌にリズム感が生まれませんから、のっぺりとしたお経のような変化の乏しい歌になってしまいます。

 

注意点として口を大きく開けすぎない(うるさい顔で歌わない)ということです。口を大きく開けすぎるとその都度ピッチがブレるので。口は動かすのですが、そんなにオーバーに動かさなくてもよいです。

 

F必要があればガイドメロディを大きくする

音程に不安がある方はガイドメロディを大きくするとピッチが取りやすくなります。DAMでもジョイサウンドでもデンモクからガイドメロディを大きくすることができます。

 

G音程に不安がある方はジョイサウンドで歌う

DAMとジョイサウンドとでオケの作りが大きく違います。

 

DAMはオケが原曲に忠実に作られています。原曲は多くがボーカルとドラムの音が一番大きく、次にベース、コード(ギターやピアノ)は小さく設定されています。そのバランス関係のまま、DAMはオケを作っているため、聞いている分には大変完成度の高いオケなのですが、歌うとなると、コードが小さいので特にキー変更した時などは多少音程が取りづらいです。

 

一方ジョイサウンドは歌いやすいようにアレンジされており、ガイドメロディとコード(和音)の音が大きく設定されています。ゆえに特に音程の面ではジョイサウンドの方が取りやすい作りとなっています。

 

勿論それぞれ好みがありますので、自分が歌いやすい方で歌えばよいのですが、色々と試してみるとよいです。

 

H歌う前にストロートレーニングで準備運動をする

タピオカハイトーントレーニングボイトレ
ストロートレーニングとは、昔からあるボイストレーニング方法で、500mlのペットボトルと太口ストロー(口径12mm長さ180mm以上)を用意します。太口ストローはAmazonや楽天で検索すると出てきますし100円均一でも売っていることがあります。

 

 

トレーニング方法はペットボトルに半分水を入れて、ストローを奥まで差し込み、ストローからブクブクと空気を送り込むだけです。

 

カラオケ前に5分〜10分程度準備運動としてストロートレーニングするだけで、かなり声が出るようになります。なぜこれで歌が上手くなるのかですが、丹田での腹式呼吸のコントロールができるようになるからです。丹田で空気を押し出すことによって強くパワフルな声が出るようになるのです。

 

※丹田はへその数センチ下の部分です。詳しくは以下をご覧ください。

 

I声帯または舌根を調節する

基本は声帯が閉じてちゃんと声帯がかみ合っている状態で歌います。ただ、中には喉付近で息が詰まってしまっている方がいます。そういった方はどこか声の出がよくなく、声に伸びが感じられません。その場合は声帯をほんの少しだけ開けて(開けすぎはよくありません、スカスカした低音のない声になってしまい台無しになってしまいます)若干ウィスパー気味で歌うとよいです。

 

舌根(舌の根あたり)が持ち上がっている方がまれにいます。この場合も息が詰まる原因になりますので、ほんの少しだけ(下げすぎるとピッチが下に落ちてしまいます)舌根を下げて歌うとよいです。イメージとしては風邪をひいてお医者さんに診察してもらう時に銀のアイスのスプーンのようなもの(正確には舌圧子というそうです)で「あーんして」といわれて、舌根を押さえつけられると思います。
あの舌根をグッと下げた時のあの感じです。何度も言うようですが、下げすぎは逆効果となります。
これらのことは息が喉で詰まってしまっている方限定ですので、ほとんどのケースで意識する必要はありません。あまりにもそこを意識してしまうと芯のない歌声になってしまいかえって歌が下手になってしまうので。

 

・その他

歌う前にベルトを緩めておくと腹式呼吸がしやすくなるので歌うのが楽になります。歌いながら身振り手振りをして、アーティストがライブでやっているように手な動きを加えることで音程が取りやすくなります。
座って歌うより立って歌った方が声が出ます。

 

毎日腹筋と背筋を行うと、お腹周りと背中に筋肉がついて、声量が上がります。筋トレは定期的に行わないと意味がありません。毎日の筋トレは体力もついて一石二鳥です(筋肉がついてゴツくなるのを嫌う方もいますが)。

 

ケース別対策方法

声がこもってしまう→口が小さい方は口腔(口の中)の響きが強くなって声がこもることがあります。気持ち大きめに開けて歌うとよいです。

 

音程がずれやすい→口を大げさに大きくあけて動かして歌う(うるさい顔で歌う)と、口を大きく動かす度にピッチがズレます。口はそんなに大きく動かさなくても発音はできます。自分でバランスを考えてみます。

 

音域が狭い→音域に関しては、ミックスボイスを覚えないと広くなっていきません。大事なのは、きちんとした地声を出せること、エッジボイスですね。綺麗な裏声(ファルセット)を出せることです。この2つができることが前提にミックスボイス(2つの音を混ぜる)があります。これらはYUBAメソッドで詳しく解説されています。

 

声量がない→体型も関係してきます。華奢な方は声が出にくいです。腹式呼吸の練習を繰り返して呼吸を深くします。

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