カラオケ機種「DAM」と「JOY」の違い

カラオケ機種「DAM」と「JOY」どっちがいい?

カラオケの機種には2種類あります。DAMかJOYかです。カラオケ屋にいくと受付でどちらにしますか、と聞かれます。それぞれカラオケに何を求めているかによって選択が変わってくると思います。

 

結論から言うと、メジャーな曲をライブ会場にいるような臨場感ある良い音(原曲に忠実なカラオケ作り)で楽しみ方や、カラオケ採点機能をより厳しく本格的に楽しみ方はDAMがおすすめです。一方、マイナーなボカロやマイナーなアニソンやマイナーなアイドル曲(JOYは収録曲が多い)を楽しみたい方や、カラオケの背景映像をスマホから自由に変更したい方(PVをYoutubeなどから流す)はJOYがおすすめです。

 

簡単に説明すると以下のようになります。

音質 DAM>JOY
カラオケの作り DAM>JOY
本人映像の多さ DAM>JOY
収録曲の数 JOY>>DAM
採点の正確さ DAM>>JOY
より細かなサービス機能 JOY>>DAM

音質についてですが、昔(新機種MAX以前)はDAMが音質がよく、JOYは音質が悪いと言われていましたが、JOYのMAXが発売されてからは、音質はかなり向上し、マイクの感度も大変よくなっています。音質については両者で遜色ありません。

 

カラオケの作りについてですが、DAMは多くの楽器が使用されており、またDTMも駆使して、原曲の再現性がとても高いです。音程から細かなリズム(シンコペーションを含む)から、完璧に再現されています。CD原曲をしっかり聞いている方でも、DAMのオケの完成度には違和感は持たないはずです。ギターやドラムやベースなど多くの楽器演奏によって、立体感のあるライブ演奏しているかのような音源となります。

 

一方JOYは原曲の再現性についてはDAMほどではありません。ボーカルが歌いやすいようにガイドメロディが少し変わっていたり、若干テンポが違ったり、ギターソロが原曲とは少し違ったニュアンスの物になっていたりなどです。

 

再現性については劣りますが、その代わり、収録曲数はJOYが多いです。JOYが27.7万曲、DAMが20万曲となります。

 

マイナーなボカロ曲だったり、マイナーなアニソンだったり、アーティストのマイナー曲なども多く収録されています。マイナーな曲を歌いたい方はJOYがおすすめです。ただし、DAMには収録曲が少ないのかと言われたらそういうわけではなく、広くカバーしているので、よっぽどニッチな曲を探しているということでない限り、収録曲の数で困ることはありません。

 

カラオケ採点の正確さですが、これはDAMの方に軍配が上がります。DAMは1/4単位の音程のズレを感知し、より正確な音程正確率を出してくれます。この音程正確率がそのまま点数に反映されます。小さなフラットも容赦なくはじくため、上級者向けの採点とも言えます。

 

JOYは採点はとても甘く、80点台、90点台はザラに出ます。採点ゲームで遊ぶ方はDAMを選んでいるケースが多いと思います。

 

より細かなサービス展開ですが、JOYにはカラオケの背景映像を自由に変更できる機能があります。これはアプリをインストールしてWi-Fi接続し、あとはスマホ内に保存しているライブ映像を流したり、Youtubeから検索したアーティストPVやアニメPVを流したりなどです。これが一部で人気となっています。その他にも歌い疲れた時にお笑いチャンネルが見れたりします。

 

うたスキ動画で他のユーザーが歌っている歌をその場で聴くこともできます。より細かなユーザーに対してのサービス展開はJOYの方がよいかなと思います

 

JOYSOUNDの特徴について


(画像引用:https://max5.joysound.com/)
機種の歴史について

JOYSOUND f1(2012年6月発売)
JOYSOUND MAX(2015年7月発売)
JOYSOUND MAX2(2017年7月発売)
JOYSOUND MAX GO(2019年6月発売)

JOYはRoland社製になります。

 

機種によっての違いですが、f1とMAXでは明確な違いがあります。MAX以降音質が一気に向上しました。ただそれ以外での機種による差はほとんどありません。

 

JOYの特徴としては、やはり収録曲の多さです。例えば、私はあまり知られていない某アーティストがとても好きなのですが、DAMに行くと、そのアーティストの曲はメジャーデビュー以降の曲しかありませんでした。JOYにいくとインディーズ時代の曲もすべて収録されており、収録曲の数の差を感じました。一番歌いたいのはインディーズ曲なので、歌いたいニッチな曲を歌えて大変満足しました。

 

アーティスト曲だけでなく、アニソンやボカロも同じことが言えます。アニメのマイナー曲を歌いたい場合、ボカロのマイナー曲を歌いたい場合はJOYが大変重宝します。

 

音質については、MAX以降、音質がとてもよくなりました。迫力のある音です。DAMと比べて最新機種の普及がよいように感じます。ヒトカラで入ったとしてもMAX2だったりGOの部屋に入れる機会が多いです。f1に当たるということはほぼないですね(すごく安いカラオケ屋さんではごくまれに当たりますが)DAMの最新機種は予約を入れないといじることができないことが多いですね。

 

機種が新しくなるにつれて、音質がよくなったり、細かなサービスが増えていっています。カラオケの背景映像の変更は大きいですね。たとえば自分が持ってるアーティストのライブDVDやアニメのDVDをスマホで動画で撮り保存しておきます。専用アプリもインストールしておきます。
あとはカラオケ屋にいき、JOYを選択し、その場でカラオケに合わせて流して歌うと、大変楽しいです。自分が好きなアーティストの映像を大画面で見ながら、一緒に歌うことができるので。

 

自分の端末に保存してる動画やネット動画(Youtubeなど)から流せるので、自分が好きなアイドル映像や好きなアニメ映像、ボカロ映像、アーティスト映像を流しながら歌うという、色々と楽しみ方が増えます。

 

背景映像の変更方法については「joy sound 背景 動画」と検索すると出てきます。

 

個人的に好きなのがうたスキ動画で、その場で他のユーザーの歌を聴くことです。MAX以降の機種では、うたスキ動画をカラオケボックスでその場で聞くことができます。ヒトカラにいくと自分で歌うのもよいのですが、たまには人のカラオケも聞きたくなる時があります。

 

そういった時にデンモク(リモコン)から操作して、他のユーザーのうたスキ動画を流して、人の歌を聞いています。

 

他の人はどういった歌い方をしているのだろうとか、この曲はどういう風に歌っているのだろうとか、参考になります。これがとてもよく、その場でしかわからないような声の反響だったりがわかるので、大変臨場感があり、楽しめます。

 

採点機能ですが、甘いです。DAMでは「音程正確率〇〇%」と細かくでるのですが、JOYの採点ではこの音程正確率が細かく表示されません。漠然と合っていたり、ビブラートなどテクニックによって大きく点数が左右されるのです。DAMではよっぽど音程が正しくないと90点台は出ませんが、JOYではある程度合っていれば、90点台が簡単に出てしまいます。

 

カラオケ採点の正確さという面では欠点と言えます。逆に歌唱には自信がないけどとにかく楽しみたいという方は採点を気にせず歌えるのでよいと思います。

 

自分が歌った曲に対していちいち点数を気にしていては、カラオケを楽しむことができません。カラオケは自分が好きな曲を好きなだけ歌って楽しんでナンボなので。

 

DAMの特徴について


(画像引用:https://www.clubdam.com/livedam/ai/)
DAM機種の歴史

LIVEDAM(2010年10月)
LIVEDAM STADIUM(2015年4月)
LIVEDAM STADIUMSTAGE(2017年10月)
LIVEDAM AI(2019年10月)

機種についてですが、無印の時点で音質はとてもよいですが、機種が新しくなるにつれてさらに音質がよくなったり、デンモクが使いやすくなったりしています。無印は比較的小さな画面のデンモクなのですが、STADIUM以降デンモクが大きくなって、操作しやすいです。ただ、最新機種の普及は遅れているのか、予約なしでAIの部屋に入れることは稀です。最新機種を使いたい場合は直営店であらかじめ予約を取っておくとよいです。今でも無印の部屋に当たることがあります。古い機種でもバリバリ稼働しているのがDAMです。

 

DAMはヤマハ社製となります。

 

DAMの特徴としては、やはり、CD原曲の再現性で、ギターやドラムやベースなどがきちんと原曲でアーティストが演奏している通りに、タイミングやリズムやテンポやテクニックが再現されています。
原曲を聞きこんでいる人でもストレスなくオケを楽しむことができます。生演奏も多く、ライブダムというその名の通り、ライブで聞いているかのようなリズムとノリ、臨場感、迫力ある音源です。

 

収録曲はJOYほどではないですが、有名アーティストや有名なアニメやボカロの曲があります。よっぽどマイナーな曲を探しているという事情でない限りは、収録曲の数で不満が出ることはありません。とにかく原曲の再現性そのままで良い音でカラオケを楽しみ方におすすめです。

 

前述した通り、カラオケ採点の精密性が特徴です。音程正確率ですね。カラオケの点数はほぼ音程正確率によって決まります。

 

DAMのカラオケ採点には「攻略厨」が存在しています。どうやったら100点取れるのか、それに特化した歌唱法をする方もいるくらいです。そのくらい採点遊びとして、攻略しがいのあるもののようです。

 

本人映像もDAMの方が多いです。

 

DAMではDAMともというサービスが展開されています。これは予めスマホやPCから無料アカウントを作成し、IDとパスワードを作り、それを入力してログインして楽しむオンライン上のサービスとなります。

 

カラオケ屋のデンモク(リモコン)で予め作っておいたIDとパスワードを入力すればログインでき、その場で歌った歌をDAMともにアップロードすることができます。

 

それをオンライン上で公開すると、他のユーザーに評価(いいね)してもらうことができます。ユーザー間でのやりとりもメッセージですることができ、オンライン上でカラオケ友達を作ることができます。

 

JOYでもうたスキという似たようなサービスがあるのですが、やはりDAMの方が利用者は多いですから、こちらの方が活気がある印象です。

 

DAMしか置いてないお店、JOYしか置いてないお店がある

第一興商直営店であるビッグエコー(店舗数全国2位)にはDAMしか置いていません。逆にライバルであるエクシングの直営店であるジョイサウンドにはJOYしか置いていません。

 

その点は注意が必要です。それ以外のカラオケ屋さんでは、勿論店舗によって異なるのですが、たとえばまねきねこ(店舗数1位)やカラオケバンバンジャンカラコート・ダジュールでは、DAMもJOYもどちらも置いてあります。

 

何人かでカラオケにいくと最新機種に当たることが多いのですが、ヒトカラですと、どうしても旧機種の部屋に回されます。どの機種があるかはお店のHPを見て確認するとよいです。

 

直営店ですと、新しい機種が多く置いてあるので、おすすめです。

 

個人的な使い分けについて

私の場合ですが、新しい曲を多く覚えたいという時は迷わずジョイサウンドを選びます。ジョイサウンドはガイドメロディがとても大きく鳴るので、うる覚えの曲を入れて歌っても、ガイドを聞きながら歌えば歌えたりします。いわゆる持ち曲(メロディをフルで覚えている曲)は限られていると思います。サビは覚えているけどBメロ覚えてないとか、1番は覚えているけど間奏のちょっとしたメロディが歌えなかったりなど。特に新しく歌う曲をガンガン入れたい時はジョイサウンドは頼もしいです。

 

ちょっとしたアルバム曲も入っていたり(収録曲が多いため)、音に迫力があってのれたりするので、ヒトカラで入ることが多いです。最近はSpotifyのプレイリスト機能から新しい曲に出会うことが多いので、そこで知った曲を歌えるようにするのに、ジョイサウンドを使っています。

 

ガイドメロディだけでなくバッキングの音も大きいので、キーを変更しても、歌いやすいです。

 

DAMはとにかくカラオケの作りの緻密さがすごいですね。原曲聞きこんでいても全く違和感を覚えないオケの作りです。本当にすごいと思います。そういった完成度の高いオケで歌うと、とても気持ちがよいものです。ガイドメロディの音はディフォルトで小さいので、上級者向けではあると思います(設定で大きくできますが、一回一回設定変えるのは面倒です)。採点遊びをする場合DAMを選ぶ方が多いですね。

 

両方良さがあるので、その時々で使い分けるとよいかもしれません。

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