カラオケで喉が痛い
カラオケをした後の喉の痛みですが、これは多くの方が経験していることだと思います。喉が炎症して痛みを生じてしまうことですが、多くの原因があります。
最近の曲は高音域が広く、声帯を無理に伸ばさないと高音が出ないため、それによる喉の酷使があります。
それに加えて、風邪気味な(元々喉が炎症した状態)のにカラオケをしたり、花粉の時期(花粉による喉の炎症)にカラオケをしたり、タバコや酒(喉に大きな負担となります)をしながらカラオケをしたり、乾燥した部屋で水分補給を一切せずカラオケをしたりなどです。
カラオケをする時や声をよく使う時は、喉の乾燥が一番害ですから、それを予防するため、こまめに水分補給をして、喉は常に湿らせておく必要があります。できれば湿度の高い部屋で歌うことが好ましいです。喉を傷めた時はとにかく一にも二にもしっかりとした水分補給です。
では、より細かく、カラオケで喉を傷めてしまう原因と解決策について解説していきます。
カラオケで喉を傷める原因について
カラオケで喉が痛くなる原因として以下のことが挙げられます。
- もともと風邪気味だったり花粉の時期にカラオケを思いっきり歌った
- タバコや酒をしながらカラオケを思いっきり歌った
- 乾燥した部屋で、水分補給を一切せず歌い続けた
- 高音域の広い曲を長時間、地声張り上げによって大声で歌った
もともと風邪気味だったり花粉の時期にカラオケを思いっきり歌った
カラオケをする前から風邪気味で(ウイルスや細菌に感染して起こるのどの炎症)、そこからカラオケで思いっきり喉を酷使した結果起こる、喉の痛みです。
また花粉の時期では、花粉によっても喉の炎症が起きます。花粉症で喉が炎症している状態で、カラオケをしても、喉を傷める恐れがあります。風邪の時や花粉で喉が痛いときはカラオケは控える必要があります。
タバコや酒をしながらカラオケを思いっきり歌った
喉は元々防御反応が備わっていますが、あまりに多くのタバコやお酒を浴び続けると、炎症を起こすことがあります。
多少タバコやお酒をする分には問題ないですが、あまりに多くの量を摂取しながら、カラオケを歌うと、喉を傷めることがあります。
乾燥した部屋で、水分補給を一切せず歌い続けた
冬の時期は乾燥しやすく、夏であってもクーラーの長時間使用は空気が乾燥します。エアコンの長時間使用も乾燥します。
そういった乾燥した部屋で、水分補給を一切せずにカラオケをすると喉を傷めることがあります。喉は粘膜状になっており、十分に水分が満たされている状態だと潤いが保たれるのですが、水分不足になると、湿りっけがなくなり、防御反応が弱まります。
それによって、カラオケを長時間歌い続けると、喉に大きなダメージとなるのです。
ワンドリンク制の場合は好きなドリンクを頼んだ後に、お水を貰うとよいでしょう。ドリンクバーを注文した場合は、好きなだけドリンクが飲めますから、こまめに水分補給をすることが大事です。
「炭酸飲料」や「カフェイン(コーヒーや緑茶)」や「アルコール(お酒)」は喉への負担がくるので、できるだけ避けた方がよいです。
一番喉によいのはやはり常温のお水ですね。あとは「スポーツドリンク」や「玄米茶」もおすすめです。のど飴やはちみつを舐めるのもおすすめです。これらを舐めると唾液が出て、喉が潤うので。
ボーカル専用ののど飴が販売されています。「ボイスケアのど飴」です。国立音楽大学と共同開発された商品で、6袋1,000円ととても安いです。
舐めると数分で喉の痛みがなくなったというレビューが多く、舐めると喉が潤い、おすすめの商品です。
私も実際にAmazonで千円で箱買いして、それを保管して、定期的に舐めていますが、歌う前に舐めたら喉が滑らかになる感じがして歌いやすいですし、歌いすぎて喉ちょっと痛いなっていう時に舐めたら、喉が潤って痛みが和らぐ感じがします。味は少し苦く、好き嫌いわかれると思いますが、おすすめです。
この飴にはプロポリスという成分が配合されており、これが喉に大変よいようです。はちみつによる潤いと殺菌で炎症が引いていくのだとか。ただしプロポリスは酸性なので、舐めすぎは歯によくないです。
高音域の広い曲を長時間、地声張り上げによって大声で歌った
やはり、カラオケで喉が痛くなる一番の原因は無理な張り上げ声による歌唱だと思います。現代の男性アーティストは、皆、音域が広く、高音域が多用されています。
カラオケにいくと多くの方が原曲キーで歌いたいため、原キーで入れ、サビで地声を張り上げて、大声で歌います。
高い音というのは、声帯を思いっきり伸ばさないと出ません。低音は逆に声帯を緩めるので負担は少ないですが、高いキーの曲ばかり歌っていると、声帯の酷使によって、喉を傷めてしまうのです。
ミスターチルドレンさんを筆頭に、とにかくハイトーンで地声で2オクターブの音域はザラですから、そういった曲を長時間歌っていると、どうしても喉を傷めてしまうのです。プロのアーティストは、ミックスボイスという技術を使って高音域をカバーしています。これは表声の中に裏声を混ぜることで、喉の負担を減らして自然と高音を出す技術です。
これ以外にも腹式呼吸によって丹田で声を支えたり、喉をあけるなどして、できるだけ声帯をリラックスさせた状態で歌っているのです。そういった歌唱法をしていても、長時間のライブによって喉を傷めて声帯ポリープ手術するアーティストもいます。
そういったプロが作った曲を、初心者の方はそもそもミックスボイスではなく、地声(表声)のみによって、思いっきりそこに力を入れて、無理やり声帯を伸ばして、声を張り上げて高音を出しますから、これでは喉が炎症を起こし、すぐに潰してしまいます。
1曲や2曲ならまだしも、それを何十曲も歌い続けるというのは、大変危険な行為です。無理な発声は、声帯粘膜の血管を破って内出血を起こし、ポリープができてしまいます。
対処法としては以下の通りです。
- キーを下げて歌う
- サビはオクターブ下で歌う
- ミックスボイスを習得する
自分に合ったキーで歌うというのが、一番だと思います。キーを2〜3つほど下げれば、楽に歌える曲が多いです。ただし注意点として、音域があまりに広い曲だと、キーを下げると逆に低音域が出せなくなることがあります。
キーの変更方法については以下を参考にしてみてください。
カラオケの自分に合ったキーの変更方法【高音が苦しい】
もう一つの方法はサビはオクターブ下で歌うことです。これなら原曲キーでも歌うことができます。
ミックスボイスの習得ですが、カラオケが好きで毎週でも通うような方は練習してみてもよいと思います。複式呼吸でしっかりと横隔膜で呼吸のコントロールをし、ミックスボイスで音域を広げれば、だいぶ喉の負担は少なくなります。
地声(正確にはミックスボイス)で2オクターブ出せるようになれば、殆どの男性曲は歌えるようになります。高音域の広い曲を長時間歌っても喉を傷めなくなります。
喉を痛めた時どうすれば?
水分補給をしっかりして安静にすることです。喉に痛みがある状態とは、おそらく喉が炎症している状態です。
喉に入ってきたウイルスや花粉やタバコの煙などの防衛反応で外部に抵抗しながら治癒している最中だったり、酷使された声帯に対して安静にするようにという信号だったりします。
炎症が引くまで歌う事は控えるようにします。
常温の水をしっかりと飲みましょう。喉を乾燥させることが一番いけません。できれば保湿機を置き、乾燥を避けるようにします。濡れタオルを寝室につるして寝るのもおすすめです。風邪の時と同様に、消化のよい食べ物を摂取した方が、消化にエネルギーが割かれないので、早く回復します。
部屋の湿度を高める方法
・やかんや電気ケトルでお湯を沸かして、蓋をあけて部屋に置いておく・濡れたタオルをつるす
・マスクをつけたままにする
・霧吹きをする
・水の張った容器を部屋に置いておく
あまりに痛みが長引くようなら、お医者さんに診てもらう必要があります。